竹ヶ島海中公園は世界で最も北に位置するイシサンゴの群生地の1つです。黒潮と変化に富む岩礁地形が1年中暖かく、波静かな内湾を生み出し、エダミドリイシ、シコロサンゴ、さらに豊かな魚介類を育んでいます。ところが、近年海の濁り度が高まり、それに対応するようにエダミドリイシが減少しています。エダミドリイシは宍喰の海を代表するサンゴですが、宍喰の海の健全度を測る重要な指標ともなっています。 竹ヶ島自然再生事業は1980年頃のようにエダミドリイシが元気に育つ海の環境を取り戻そうとする取り組みです。しかし、環境の再生に留まらず、漁業を代表とする水面の有効利用、さらには高波や津波に対する防災へも配慮しながら進めて行く必要があります。そのために、宍喰町の皆様はもちろんですが、東洋町など周辺の皆様のアイデアと母なる海への熱い想いを集めていきたいと考えています。
温度が高く、きれいな海水をたたえることによって、竹ヶ島・甲浦海域はエダミドリイシとシコロサンゴが群落をなす、景観の優れた浅海域を作り出していました。ところが、近年このサンゴ達の様子が以前ほど元気がなく、また海水の濁りのために、素晴らしい海中の景色も失われてしまっています。 当海中公園の危機を救う手段を見つけるために、現状把握と原因究明の調査が行われました。その結果、サンゴ類の健康をそこねている主たる原因は海水の循環不良と、この海域にたまった細かな泥であることが分かりました。さらに現在残っているサンゴは夏期に産卵することが確かめられましたが、生まれ出た幼生達がこの海域に着床する数は非常に少なく、また、着床・変態した幼サンゴも全て死滅している可能性が高いことが分かりました。 このままでは、やっと生きているサンゴたちもやがては死に絶える可能性が高いと思われます。私達の子ども達が何代にもわたって健やかに生活できるのと同じように、サンゴの子ども達も代々健やかに生きる環境を取り戻す最善の方法を探して、現在調査・研究を続けています。
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